毎週の説教メッセージ

off 神の同労者

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説教:加藤 輝勢子 牧師

Ⅰコリント2:11-3:9

パウロによって創立されたコリントの教会は、パウロが去った後にやってきた人々の伝道がパウロの説いた福音とは違ったことでいろいろな問題を起こし、争いまで起こしました。この手紙はその争いを前提に書かれたものです。

信仰は信じる者には主体的な真理ですが、信じない者にはどうでもよいものではありません。信仰は隠された奥義だからです。信仰は真の知恵であり、知識です。この真の知恵を示したのが「キリストの十字架」以外にないとパウロは言います。隠された奥義を知っている者は「霊の人」と呼び、まだ奥義に達していない者は「肉の人」と呼んでいます。パウロはコリントの教会の人には乳飲み子に語るように福音の真理を語ってきたと言います。そして今もまだ乳飲み子だというのです。それは人間的なことで誇ったり、党派を作って争っている現実をパウロは責めています。「お互いの間にねたみや争いが絶えない」このねたみには「熱心」という意味も有しています。自らの正しさを主張する熱心さがねたみを産みます。現在に生きる私たちもまた、乳飲み子のような信仰であり、人間的なことを誇ったり、党派を作って争います。徹底的に謙遜に生きることをフィリピの信徒への手紙2:1‐13の個所に示されています。コロナ禍にあっても人を責めるのではなく、相手のことを思い、祈りながら神の同労者の歩みをしたいです。

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