毎週の説教メッセージ

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説教:加藤 久幸 牧師

ミカ書2:12-13

「裁き」の預言ともとれるミカの預言(1-3章)を、後の人々はどのように聞き伝えたのでしょうか。4:4の「剣を打ち直して鋤とし 槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず もはや闘うことを学ばない」、5章のメシア預言、そして今日の聖書等は、無名の預言者たちにより紡がれ、練られてきたものです。

2:12は、夜に,羊飼いが羊たちを囲いの中に集め猛獣の襲撃から守るように、散らされた民を集める。そして、朝に、羊たちが牧場に導かれるように、導く者によって人々も解き放たれる。2:13は、譬えを用いず、「彼らの王が彼らに先立って進み 主がその先頭に立たれる」と語られます。ここでは地上の王(人)については想定されていないと想われ、民族や国の拘束を超えて、神(主)のみが「残りの者」「小さい者」「世界」を導くという、新たな様相・展開を示しています。

冒頭1:2を示しました。「諸国の民よ、皆聞け。 大地とそれを満たすもの、耳を傾けよ。主なる神はお前たちの証人になられる。主は、その聖なる神殿から来られる」。北王国の滅亡、後の南王国の滅亡、繰り返し起こる「その滅びは悲惨である」(2:10)との経験を通して、真の「救い」「希望」に向き直っていく人々の証言がミカ書です。今日の福音書日課はマタイ25:31—46です。そこに登場する「最も小さい者」は当時の伝道者を指すとも言われます。ミカの預言の伝承と広がりに感謝!

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