毎週の説教メッセージ

off 共に喜んで~すべての歩みの中~

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説教:加藤 久幸 牧師

コリントⅠ12:21-25

今日の聖書の前の14—20節で「パウロ」が丁寧に言説しているのは、教えだけでなく、教会の実際の課題があったからでしょう。詳細は不明ですし、そして公けか否かも含め、現実は複雑であったと想います。「お前たちは要らない」(21)、「恰好が悪い」「見苦しい部分」(22)、「見劣りのする部分」(23)等が、話題になっていたのでしょう。自分は「ギリシア人」「自由な身分の者」「男」「強い者」というような、社会の古いアイデンティティの「しるし」によって、他者・異なる者を不当に区別・抑圧する動きがあったのでしょう。多様性を、分離・抑圧する根拠にしてはならない! パウロの言説は明確です。22節、「それどころか、体の中でほかよりも弱く見える部分が…必要なのです」。24節後半、「神は、見劣りのする部分をいっそう引き立たせて、体を組み立てられました」。「それで、体に分裂が起こらず、各部分が互いに配慮し合っています」(25節)。パウロにあっては、神は、(このように)イエス・キリストをつくり、教会をつくり、被造世界をつくり、臨まれていると確信していたのだろうと想います。この神の現実に照らして、私たちは26節を「アーメン」(然り)と歩むことができます。…今年度の教会の主題として「共に喜んで~すべての歩みの中~」を、主題聖句には今日の聖書の26節「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ…共に喜ぶのです」を提案します…祈りましょう。

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