毎週の説教メッセージ

off 息を吹き入れられた者

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説教:加藤 輝勢子 牧師

創世記2章4b-9、15-25

主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形作り、その鼻に命の息を吹き入れられ、「私たち人間が生きて存在しているのは、神なしにはありえない、考えられない」ということです。そしてエデンの園で地を耕し、守ることを託されました。それは、「地に仕え、それを守ることが人間の務めであり、創造の目的」です。「人は一人でいるのはよくない。彼に合う助ける者を造ろう」と神は言われました。アダムを深い眠りに落としてあばら骨を取り、女を造り上げました。アダムは喜んで受け入れ、男は父母を離れて、二人は一体となると書かれていますが、聖書は歴史的事実として人類最初の男女がアダムとエバだと言いたいのではなく、強固な家父長制や父権社会の中で、親子の関係よりも、夫婦としての関わりの方が優先するというのです。「二人は裸であったが、恥ずかしがらなかった」ではなく、「二人は裸であったから、恥ずかしがらなかった」のです。何も警戒することなく、自分以上の自分を装って虚勢を張ったりする必要がなく、お互いのありのままの自分であることができるのです。「彼に合う助ける者」とは「彼にふさわしい者」ではなく、「彼に向き合うものとしての助ける者」なのです。私たちは神に命の息を吹き入れられた者として、神の前に謙遜で、隣人と互いに向き合う者として歩みましょう。

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