毎週の説教メッセージ

off 良心により、従う

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説教:加藤 久幸 牧師

ローマの信徒への手紙13:1-10

1節の言い回しは、権威者への服従を呼びかけながら、同時に、権威者を相対的に扱うことを示しています。その根拠は、「上に立つ権威」は[真の、絶対的な権威である]創造主から託されたものであるという、捉え方にあると想われます。原初の混沌の時から、神は創造という良き秩序を成し遂げられてきました。混沌と無秩序が拡がる時、神が立ち上がることを、旧約聖書は繰り返し証言しています。秩序に反対することは、神に敵対することなのです。2-4,6-7節は極めて現実的で委託された権威者・僕が、善を行わず、権力を奮い、自らのために「献身」を要求するならば、真の「権威者」に敵対する「偶像礼拝」に陥ることになります。その時、2-4,6-7節の言葉は、現実の権威者に臨むことになると、示しているのでしょう。5節は、[現実の]権威者の怒りを逃れるためでなく、[真の]「上に立つ権威」に繋がる「良心」(5)のためにも[権威に]従うべきと語ります。10節「愛は隣人に悪を行いません。だから、愛は律法を全うする」。端的に言えば、「互いに愛し合う」(8)ことは、「律法を全う」(8,10)し、「権威」(1)「定め」(2)「善」(3)「良心」(5)「秩序」を全うすると示されているのではないでしょうか。イエスの譬え話(マルコ12:13-17)を想います。イエスの、「陥れようとし」た人たちに自ら応えさせようとする点に注目し、私たちも、今日の聖書を味わい、「良心により,従」いたいものです。

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