毎週の説教メッセージ

off 誕生

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説教:加藤 久幸 牧師

サムエル記上2:1-10

5節に注目しましょう。「飢えている者も」「子のない女も」ではないのです。富み誇る人々が押し付けていた飢えや抑圧が彼ら自身のこととなり、「パン」を求める者となり「衰える」者となる、そのような変化・逆転が起こるというのです。このことを行う主は…乱暴に映るかもしれません。しかし、その事態になって、人々は現実を直視するのではないでしょうか。私は、主の優先順位があり、最終的に公正と平和に至らしめるのだと、想います。この状況は、社会の境界線の向こう、排除され滅びに直面する人々の「希望」を問題にしています。このような人々や共同体を、心に留め、介入する意志を持つ方はいるのか。2節を、新しく刊行された「共同訳」は、主のような方は他にいないと、3重に告白するように訳出しています。この主は、争い(4)、食べ物(5)、そして子ども(5)に関して、現実には信じられない変化・逆転をもたらしてくださると、歌います。6節では、究極の贈り物についても、語っています。「…陰府に下し、また高めてくださる」。復活をも示唆します。8節後半では、貧しい者・弱い者の希望は、大地・世界の創造者なる方にあると歌います。10節では、危機のイスラエルに王・指導者が与えられることを歌いますが、この歌は、不妊や滅びに向き合っている者に、「命」を与え、新たに生きるようにしてくださる方がいますと、高らかに歌います。教会も、この主を喜び祝います。

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