毎週の説教メッセージ

off 知らなかったのですか

tokorozawa-mikuni to 未分類  

説教:加藤 久幸 牧師

ルカ福音書2:41-52

私たちは、今日の少年イエスの姿を、どのように受けとめるでしょうか。菅原裕子「子どもの心のコーチング」(PHP文庫)を参考にします。菅原は、「子どもの成長はめざましく…その成長に気づかない親は、それまでの延長で、変わらず子どもの保護と支配を続けます」と語ります。巡礼の際、12歳になっているとはいえ、姿が見えなかったとなれば、探し回り、見つかった時には咎めるというのは、保護者として当然のことです。48節「なぜ こんなことをしてくれたのです。お父さんも私も心配して捜していたのです」。これに対する、49節の「…わたしが自分の父の家(神殿)にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか」という、イエスの応えはわかりづらいかと思います。これまで、イエスの神的存在を告げたのは、他の存在(例えば天使やシメオン等)でした。しかし今日の場面では、イエス自身の認識と将来への意識は、家庭を越え、広がり深まり始めています…。イエスご自身は、この後、親の無理解(50)、やがては、人々・弟子の無理解にも直面しながら、歩まれました。また、今日の聖書には「両親に仕え」た(51)とありますが、彼の生涯は「無理解の人にまで仕える」歩みであったと思います。この道を自覚的に歩まれたイエスの歩みに触れながら、私たちも自分の生きるべき人生に向き合い歩んでいきましょう。だったのか。

Comments are closed.