毎週の説教メッセージ

off この人は、どういう方なのだろう

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説教:加藤 久幸 牧師

マルコによる福音書4:35-41

今日の物語は、マルコ1:21-28に通じています。1:27では「この人が汚れた霊に命じると、その言うことを聴く」と人々は皆驚いたのですが、今日の41節では「風や湖さえも従うではないか」と弟子たちが非常に恐れたのです。ただ、他の多くの治癒物語では、イエスは群衆とやりとりをしていますが、今日の物語では、イエスは弟子たちとやりとりをしています。(彼らの信仰は不完全であるかもしれませんが)信仰ある者に、イエスは語りかけています。弟子たちは、困難の中で自分を見失います。そしてイエスに、「先生、わたしたちがおぼれても(どうなっても)かまわないのですか」と、彼を起こします(38)。弟子たちは、何を怖がっていたのでしょうか。また、彼らの信仰を弱く失わせていく力とは何なのでしょうか。このことは、私たちの世界においても起こります。繰り返し起こる新型コロナ感染拡大という現実の中で、私たちも、「どうなってもかまわないのですか」と嘆く時があるかと思います…。また、私たちは、神は地上の(世界の)問題を気づき受けとめているのかと疑う時があるかもしれません…。イエスは弟子たちと共に舟に乗っています。イエスは私たちが生きる世界に来てくださっています。嵐の時にも、苦難の時にも、神の支配を実現される方が「ここにいる」という信頼を確かにすることへと、私たちは招かれています。「この人は、どういう方なのだろう」。この方を信頼する時に、心の嵐も静まり、歩みも確かにされていきます。

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