毎週の説教メッセージ

off わたしについてきなさい

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説教:加藤 久幸 牧師

マルコによる福音書1:14-20

1:14-15はイエスの活動の特徴を短くまとめたもので、イエスは、洗礼者ヨハネが捕らえられた時、ガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝え始めました(14)。イエスは、近づく神の支配に、目を向け、聞き、注意を注ぐことを求めます。そして、近づく神の国(神の支配)に人々が入ることを求め、そのために他の人々にもそこに入るように招く人々を求めます。その展開が1:16-20に出てきます。しかしそこには、私たちが興味・関心を抱くような詳細な報告はなく、あるのは、イエスが招き、その召命に人々が従う(応ずる)ということだけです。17節後半の「人間をとる漁師にしよう」は、次のような意味であると想います。イエスは、自らを漁師にシモンたちを魚に譬え、イエスは言葉(網)を投げ彼らは神の支配の中にとらえられる…。とらえられた魚はある種の死を経験しますが、地上での新たな命を与えられ、イエスに従うことによって、イエスのように、人々を神の支配に招き入れる、人間をとる漁師のようにされていきます。関連してマルコ10:28-31は、私もイエスに従うことを第1とした時、後に家族や社会との関係の結び直しが起こったことを思いますが、ペトロの発言(28)は他人事ではありません。私たちは自分がしたことを持ち出す日常や惰性や誇りの中で、繰り返し、新たに、イエスの「わたしについてきなさい」との招きを、受けているのではないでしょうか。

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