毎週の説教メッセージ

off 気力を失い疲れ果ててしまわないように

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説教:加藤 久幸 牧師

ヘブライ人への手紙12:3-13

3節「あなたがたが、気力を失い疲れ果ててしまわないように、御自分に対する罪人たちのこのような反抗を忍耐された方のことを、よく考えなさい」。ヘブライ書の書き手は、ここで、イエスをそれまでのアスリートからファイター・戦う人に換えて、喩えているようです。わかりやすい例として、ある注解・意訳を、ここで紹介します。「あなたがたは、反抗に遭い、四方八方から狙い撃ちされていることを 私は知っている。だが、イエスが 彼が勝利に至る道の途上で、どれだけの多くの敵の砲火を引き寄せたか 想い起こしてみなさい。そして 元気をだしなさい」。この訳は、イエスが、他の人々の命を救うために、自らを犠牲にして、敵からの攻撃をいかに浴びたかと、想像しています。今日の聖書(5-11)は親・大人を神と同じように見なし語っていますが、私たちはそのとおりに受けとめ語ることができるでしょうか。いつの時代においても、親・大人は「罪との戦い」(4)と「よく在ることの歩み」[「主が愛する者の歩み」(5)]の間で、苦闘することに疲れています。疲れきった者たちは、新しい歩みや適切な対応をできるでしょうか。意味を説明することなく伝え行うことは、無意味に既存の鍛錬・指示になってしまうのではないでしょうか。12・13節とそれ以降は、アスリートやファイター・兵士から、現代の市民ランナーが参加するマラソン大会のようなイメージで語られます。そこでは、「弱くなったひざ」(12)や「足の不自由な人」(13)も助け合いつつ共にゴールを目指します。

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