毎週の説教メッセージ

off 宣教に出ようとしている時に

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説教:加藤 久幸 牧師

ルカに慮る福音書4:1-13

イエスが「空腹を覚えられた」(2)時、悪魔が登場します。最初の「石をパンに変える」ことは、空腹時のイエスの必要に適ったものであり、個人的・一般的なことのように響きます。しかし、悪魔の3つの誘惑は、いずれも、イエスがこれから宣教活動をしようとする時に、こういうことができれば、こういうことをすれば、その宣教活動は効率的で有利に展開するのではないかと、誘うのです。誘惑とは、自分の力の範囲内のことを、誘います。最初の誘惑の「石をパンに変える」(3)は、社会的なものと言えるでしょう。悪魔は、「神の子なら」(3)できるでしょうと誘います。2番目の誘惑は、政治的なものです。「すべての国々」(5)の「一切の権力と繁栄」(6)を手に入れたら、宣教活動がやりやすいでしょうと誘います。ただ、そのためには、他の力・悪魔と手を結ぶことが必要と助言します(7)。3番目は、宗教的なものです。「神殿の屋根の端に立たせ」(9)、[旧約]聖書の詩編91編には「主は あなたのために、御使いに命じて あなたの道のどこにおいても守らせてくださる」(91:11)、「彼らはあなたをその手にのせて運び 足が石に当らないように守る」(91:12)とあるので「神の子なら」(9)証明してはどうかと誘うのです。イエスも、自らの強さを試される試練に遭遇します。イエスは、いずれの誘惑にも、神の言葉によって応じられました。6節(申命記8:3)、8節(申6:13)、12節(申6:16)。受難節を迎えました。この時、イエスが受難・試練を受けられたのは何故かを、私たちは想起しましょう。

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