毎週の説教メッセージ

off 主の力が働く

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説教:加藤 久幸 牧師

ルカ福音書5:12-26

後半物語の論争部分(21-24)を括弧に入れて読むと、今日の聖書は、2つの癒しの物語として読むことができます。前半の物語で(12-16)、癒しの後、イエスは、この人に2つのことを厳しく命じます(14)。①人に話してはいけない、②祭司に体を見せ、モーセの律法のとおりに行ない、人々に証明しなさい。①は、この人が②のことを速やかに行うことを意図しているようにも考えられますが、人々の評判がさらに高まり、イエスの本来の使命を果たすことができるかどうかという事情とも関連しているように想われます。そのあたりの事情を、15-16節が伝えています。「イエスのうわさはますます広まったので、大勢の群衆が、教えを聞いたり病気を癒していただいたりするめに、集まってきた。だが、イエスは 人里離れた所[複数]に退いて祈っておられた」。前半の物語と似て、後半の物語(17-26)では、群衆・人々の反応が記されています。26節「人々は皆大変驚き、神を賛美し始めた。そして、恐れに打たれて、『今日、驚くべきことを見た』と言った」。2つの物語の繋ぎのような箇所の17節後半は、イエスが主の力が働くことを祈ったことを暗示させます。イエスは、その器、その表現、実現者で、主の力を待ち望む人であったと想います。それ故、イエスが宣教・活動される時、そこに、「驚くべきこと」(26),主の力が働いているのを見たという、証言と賛美が生まれます。

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