毎週の説教メッセージ

off 互いに愛し合いなさい

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説教:加藤 久幸 牧師

ヨハネによる福音書15:12-17

イエスは「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい」(12)と勧めます。愛することは、命令されるものではありませんし、必要によって得られるものではありません。今日の聖書では友愛が語られていますが、それは、お互いの自発性によって支えられます。「信徒の友」4月号特集は、「イースターの赦し イスカリオテのユダ」でした。全ての弟子がイエスを引き渡したのですが、ユダだけが悔い改め「銀貨30枚を祭司長たち…に返そうとし」ますが、「彼らは、我々の知ったことではない。お前の問題だ」と言い…「ユダは銀貨を神殿に投げ込んで立ち去り、首をつって死んだ」との報告があります(マタイ27:3-5)。今日の12-13節の言葉を味わうために参考にしたいのが、奥田知志「ユダよ、帰れ」(新教出版社)という説教集です。奥田牧師は、自殺後のユダの報告はないとし、その先については、信仰的な想像、福音的な創作をもって語るしかないと断わった上で、「オクダによる福音書」を創りました。その福音書の部分のみ紹介します(本欄では割愛)。奥田牧師は使徒信条の「陰府にくだり…」に触れ、「イエスはなぜ陰府に下られるのか。それはユダを迎えにいくためだ。そう考えてはだめでしょうか」とも問いかけています。その応答である「オクダの福音書」に、私は共感を覚えます。私たちは、「わたしがあなたがたを愛したように…」というイエスの言葉を,どう思い巡らすでしょうか。

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