毎週の説教メッセージ

off 尽きない恵みはあるのか?

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説教:加藤 久幸 牧師

ルカによる福音書19:11-27

今日の話は「…イエスは更に一つのたとえを話された」(11)と始まります。その理由は二つあるようです。一つは「エルサレムに近づいたから」であり、もう一つは「人々が神の国はすぐにも現れるものと思っていたからである」と言われています。「一つのたとえ」と言われていますが、二つの話が一緒になっているようです。一つ目は、ある人が「王の位を受けて帰るために、遠い国へ旅立つことになった」(12)というものです。人々は、この話を譬えとして聞いたでしょうか。同時代の歴史として、似た事件がありました。もう一つは、ある人が「遠い国へ旅立つことになった」(12)、「十人の僕を呼んで十ムナの金を渡し、『わたしが帰って来るまで、これで商売をしなさい』と言った」(13)と、始まります。この人が帰ってきた時、ある者は「一ムナで十ムナを」(16)と言い、ある者は「一ムナで五ムナを稼ぎました」(18)と言いました。しかし、ほかの者は「これがあなたの一ムナです。布に包んでしまっておきました。…恐ろしかったのです」(20-21)と言いました。イエスの話は、現実の世の動き、人々の動きを語っています。しかし、イエスが語ったことが「神の国の到来」―それはイエスの宣教のうちに既に始まっている―であるなら、私たちは、人々を導く神の恵みは無限であることに信頼を寄せ、歩みたいものです。私たちに委託されたこと「福音を宣べ伝えなさい」が明確である以上、委託された期間、喜んで仕えるものでありたいと、願います。

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