説教:加藤 久幸 牧師
ルカによる福音書15:31-32
キリスト教が、一番大事に願っていることは、何だと思いますか。牧師さんは、「楽しみ喜ぶ」(32)だと、思います。今日読んでもらった聖書は、15章11節から続く、長いイエスさまのお話(11-32)の最後です。その内容は、お父さんの愛と、呼べるでしょうか。お父さんは、神さまのことを表しているとも言われています。このお父さんには、二人の息子がいて、その弟と兄に対して、お父さんが取った行動のことが、お話されています。弟については、前半の11~24節に出てきます。弟は、お父さんの財産の三分の一を先にもらって、自分の楽しいことを求めて、家を出ていきました。ところが、その財産を使い果たし、豚の世話をしたり、食べるものがなくて豚の餌まで食べるようになりました。ユダヤでは豚とは付き合いませんので、この弟は、もう、家族でも、ユダヤ人でも、ありません。困りはてた弟は、もう息子ではない、みんなとは関係がないけれども、お父さんの家を帰ろうと、考えました。兄への対応は、その後に出てきます(25-32)。兄は、弟が帰ってきた、お祝いの席には参加しませんでした。お父さんは、弟にも兄にも、ほぼ同じ言葉を伝えています(23-24と31-32)。今日は、収穫感謝礼拝です。作物が育つ、食べ物が与えられるのは当たり前のことではありません。でも、そのことを当たり前のように導いてくださる、神さまがいる「恵み」を感謝したいと思います。感謝・「ありがとう」でつながり、みんなが共に食べ、「楽しみ喜ぶ」のが一番です。