説教:加藤 久幸 牧師
使徒言行録9:1-9
2025年の歩みが始まりました。主日礼拝の聖書も、使徒言行録に戻ります。
「サウロはなおも主の弟子たちを脅迫し、殺そうと意気込んで、大祭司のところへ行き、ダマスコの諸会堂あての手紙を求めた。それは、この道に従う者を見つけ出したら、男女を問わず縛り上げ、エルサレムに連行するためであった」(1-2)。「この道に従う者」が、サウロに最初に対峙したのはステファノでした。ステファノは迫害する者に「あなたがたがその方を裏切る者、殺す者となった」(7:52)と語りますが、同時に「この罪を彼らに負わせないでください」(7:60)と語りました…。「サウロが…ダマスコに近づいたとき、突然、天からの光が彼のまわりを照らし…サウロは地に倒れ、『サウル、サウル、なぜ、わたしを迫害するのか』と呼びかける声を聞」きました(3-4)。神の介入は不思議ですが、パウロも彼を地に倒し呼びかける方を「主よ」と呼びかけています。[ここには「神の敵を忠実に迫害する者が神の敵になるということが起こるのか」ということが関与しているのでしょうか。] 声が聞こえてきます。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。起きて町に入れ。そうすれば、あなたのなすべきことが知らされる」(5-6)。聖書は、サウロを迫害者とみなしており、そのサウロが(告発ではなく)招きを受けたと、伝えます。同行していた人には事態はわからず、「サウロは三日間、目が見えず、食べも飲みもしなかった」(9)。サウロは無力になり、主の招きに入っていきます。