毎週の説教メッセージ

off 神は人を分け隔てなさらない

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説教:加藤 輝勢子 牧師

使徒言行録10:33-48

ペトロがカイサリアのコルネリウスの招きに応じて、訪問したところから始まります。ペトロは「神は人を分け隔てなさらないことが、よくわかりました。どんな国の人でも、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです」(34-35)と語り、「預言者もみな、イエスについて、この方を信じる者はだれでもその名によって罪の赦しが受けられる、と証ししています」(43)と締めくくっています。    さらに、ペトロが語っていると、話を聞いている一同の上に聖霊が降ったとあります。その情景を見て、ペトロが「わたしたちと同様に聖霊を受けたこの人たちが、水で洗礼を受けるのを、いったいだれが妨げることができますか」(47)と言い、再びペンテコステの出来事が起こったのです。この個所は、聖霊の働きと、水の洗礼の順序がこれまでとは逆になっていることが興味深いです。これまでの福音書の理解によれば、水の洗礼を受けた者にさらに聖霊が働いて立ち上がられるという順序が前提とされていました。しかし、「水の洗礼」から「聖霊の風」へと言う順序が逆転して、先ず聖霊の風が吹き、その上で洗礼へと至る方向の転換が示されています。私はここで、主の聖餐のクローズとオープンのあり方について考えさせられました。初代教会の豊かで柔軟な歩みの学ぶものがあると思います。「神は人を分け隔てなさらない」と言うことは現代風に言えば「神は人を差別しない」とも言えます。この信仰に立ってそれぞれの課題や困難に向き合って今週も歩みましょう。

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