説教:加藤 久幸 牧師
使徒言行録20:13-38
パウロは、旅を急いでいたようで(13-16)、ミレトスにエフェソの「教会の長老たちを呼び寄せ」(17)、自らのことを話します。「アジア州に来た最初の日以来、わたしがあなたがたと共にどのように過ごしてきたかは、よくご存じです…神に対する悔い改めと、わたしたちの主イエスに対する信仰とを、ユダヤ人にもギリシア人にも力強く証ししてきたのです」(18,21)。そして、今後のことを語ります。「…わたしは、‟霊”に促されてエルサレムに行きます。そこでどんなことがこの身に起こるのか、何もわかりません。…しかし、自分の決められた道を走りとおし、また、主イエスからいただいた、神の恵みの福音を力強く証しするという任務を果たすことができさえすれば、この命すら決して惜しいとは思いません」(22-24)。この後、パウロは、自らのことから転じて、エフェソの教会のこと、その長老たちへと、語ります。「どうか、あなたがた自身と群れ全体とに気を配ってください。聖霊は、神が御子の血によって御自分のものとなさった神の教会の世話をさせるために、あなたがたを この群れの監督者に任命なさったのです」(28)。[ここでの「監督者」は、広く教会の「長老」(14:23)「役員」と捉えてよいでしょう。] そして、教会を荒らす者・惑わす者は教会の外にも内にもいると語り(29-30)、大事ことを伝えます。「…神とその恵みの言葉とにあなたがたをゆだねます。この言葉は、あなたがたを造り上げ、聖なる者とされたすべての人々と共に 恵みを継がせることができるのです」(32)。主イエスに従い、パウロの歩みも、神の民の形成に最大の関心があったと想います。

