毎週の説教メッセージ

off 天使のラッパ

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 説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録8:1-13

  ペンテコステの出来事は、「若者は幻を見、老人は夢を見る」という預言の成就と説明されています。聖霊は、普段私たちが見ることも聴くことも出来ない神の世界を見させ、神の声を聴かせてくれます。聖霊降臨の出来事から60年経ったパトモス島でヨハネが体験したことも、聖霊に満たされて、見させられ聴かされた夢・幻でした。黙示録8章には7人の天使たちが、それぞれ手にラッパをもって、吹き鳴らしたという幻が描かれています。ラッパは旧約では「角笛」を意味し、神の現臨と勝利、警告等に用いられています。新約でもキリストの来臨、神の支配の現われを意味します。第一の天使がラッパを吹くと、「血の混じった雹と火」が生じ、地上の3分の1の草や木を焼き尽くし、第二の天使がラッパを吹くと、「火で燃えている山のようなもの」が海に投げ入れられ、海の3分の1の生物が死んだ、というのです。この恐ろしい幻は、火山の噴火と火砕流を描いたものと思われます。ヨハネは当時実際にあった火山の噴火の中に、ローマの腐敗した植民地支配に対する神の激しい怒りを見たのです。今、日本の各地で火山活動が活発化していますが、それが日本の最近の歪んだ政治や、原発による経済第一主義に対する神の怒りでなければ幸いです。「3分の1」とはまだ究極の終わりではない、今こそ悔い改める時という警告を意味しているようです。

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