毎週の説教メッセージ

off 刈り入れの時

tokorozawa-mikuni to 未分類  

 説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録14:1-20 

 ヨハネ黙示録の13章は、ローマの強大な権力が、海から上がってきた獣の幻で描かれていました。その獣は竜(サタン)よって権威と力とを与えられ、神を冒涜し、あらゆる民族・国民を支配し、聖徒たちを迫害したのです。 黙示録14章では、小羊がシオンの山に立ったという幻が描かれています。イエス・キリストが裁きの座に立たれたという象徴です。「小羊」は動物の中でも最も無力なか弱い存在です。獣や竜などとは比較にならない小さな存在です。けれどもこの最も弱く小さく見える小羊こそ、人間の罪を贖う神の小羊であり、すべてのものを裁かれる神の権威なのです。神の最期の裁きは小麦やぶどうの刈り入れに譬えられています。獣の印を押された者も小羊の印を額に押された者も、等しく裁かれますが、13節に「今から後、主に結ばれて死ぬ人は幸いである。彼らは労苦を解かれて安らぎを得、その行いが報われるからである」と述べられています。かつて教団総会議長をしておられた鈴木正久牧師が、癌に倒れて死を目前にしたとき次のように語られました。「自分が天国に行けるかどうかはわからない。しかし自分のようなものでも天国に行けなかったら、キリストの沽券(こけん)に関わる」と。キリストの十字架と復活の恵みを確信して、すべてを主のみ手にゆだねる者の安らぎと幸いを垣間見る思いがします。

Comments are closed.