毎週の説教メッセージ

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「祈り合いなさい」

ヤコブの手紙5:13-20

最上 光宏牧師

 ヤコブの手紙の最後の勧めは、「あなた方の中で苦しんでいる人は、祈りなさい。喜んでいる人は、賛美の歌をうたいなさい」ということばで始まります。人生には喜びもありますが、悲しみ・苦しみも多くあります。苦しみには祈りを、喜びには賛美をと勧められています。祈りも賛美も神にこころを向けることです。それは喜びの時も悲しみ・苦しみのときも、神が共にいてくださるからです。パウロが、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」(テサロニケ5:16)と勧めるのも、神の私たちに対する愛は、変わることがないからです。

 苦しみの中でも最も辛いのは、おそらく病でしょう。自分の力だけではどうすることもできず、祈る気力さえ失われることがあるからです。ヤコブはそのために「あなた方の中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい」と勧めています。<あなたは一人ではない>と彼は言いたかったのです。教会という主にある交わりがあり、共に祈ってくれる友がいるのです。ボンヘッファーは名著『共に生きる生活』の中で、「気落ちしているとき、自分の中のキリストは、兄弟の心の中のキリストより不確かだ。だから兄弟に祈ってもらう必要がある」と述べています。祈り祈られる交わり、それが癒しの力です。

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