毎週の説教メッセージ

off 栄光への道

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネによる福音書17:1-5

 ヨハネ福音書によると、イエスさまは最後の晩餐の席で、弟子たちの足を洗われ(13章)、その後14章から16章までの長い「訣別の説教」をされました。その説教に続いて祈られたのが、この17章です。この祈りは、他の福音書の「ゲッセマネの祈り」に相当するものですが、弟子たちや後の教会のための執り成しの祈りが中心になっていることから「大祭司の祈り」と呼ばれています。

 この祈りは、「父よ、時が来ました。あなたの子があなたの栄光を現すようになるために、子に栄光を与えてください」という言葉で始まっています。父なる神の栄光を現すことが、子なるイエス・キリストの最大の願いでした。救い主降誕の知らせが羊飼いたちにもたらされた時「神に栄光、地に平和」という天の軍勢の賛歌が響いたように、イエス・キリストは神の栄光を現すためにこの世に来られ、その生涯を通して、神の御心を現わされたのです。そして今また、目前に迫った十字架の死を通して、神の栄光が現されるよう祈るのです。御子にとって十字架の死こそが、父の栄光を現す道であり、子としての栄光にあずかる道でもあったのです。神の栄光のために、十字架を負って主に従う道こそ、私たちの栄光の道なのです。「み名を崇めさせたまえ」と祈りつつ、地に平和が実現するために労したいものです。

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