毎週の説教メッセージ

off 赦し、信仰、奉仕

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説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書17:1-10

主イエスは、弟子たちに対して「つまずきは避けられない」と述べつつ、「それをもたらす者は不幸であると」と言われました。主イエスは十字架への道を歩むにあたり、弟子たちが受けるであろうサタンの試みと試練のために祈りつつ、「いと小さき者の一人」をもつまずかせることがないように、と諭されたのです。それにしても、「これらの小さい者の一人をつまずかせるよりも、首にひき臼を懸けられて、海の中に投げ込まれてしまう方がましである」とは、過激な表現です。
そこに、「小さい者」に対する主イエスの大きな愛があるのです。「小さい者」とは、幼子や弱い立場の人、貧しい人、疎外されている人など、社会的弱者の総称です。主イエスは、そのよう人々を「わたしの兄弟」と呼び、「この最も小さい者の一人にしたのはわたしにしてくれたことだ」と言われました(マタイ25:40)。私たちにとって、「隣人」は「小さなキリスト」(ルター)なのです。弱い立場にある「小さな人」をこそ、私たちは大切に、愛し受け入れ、彼らに仕えていく必要があるのです。主がそのような「小さき者の一人」を愛され、そのために尊い命を捧げてくださったからです。主イエスがここで語られた「赦し」と「信仰」と「奉仕」の勧めは、この「小さき者の一人」をつまずかせないために、私たちが常に祈り努めるべき課題なのです。

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