毎週の説教メッセージ

off 見えるようになれ

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説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書18:31-43

主イエスは、弟子たちに3度、ご自分の受難と死と復活について予告されました。しかし、弟子たちには、すこしもそのことが理解できませんでした。弟子たちの無理解は、理解力の問題ではなく、彼らの関心の問題でした。マルコ福音書によると、1度目の受難予告の時、ペトロはイエスをいさめ、「サタン引き下がれ」との厳しい叱責を受けました。2度目の時には、「自分たちの中でだれが一番か」と論争し、3度目にはヤコブとヨハネが「栄光をお受けになった時、一人を右に一人を左に」と要求したことが記されています。彼らは自分たちの出世と栄誉を求め、イエスをその自己実現のための手段としていたのです。
ルカ福音書の記者は、弟子たちの無理解を物もらいの盲人の癒しの記事と結び付けて、彼らも主イエスから心の目を開いてもらう必要があったことを印象付けています。「何をしてほしいのか」という主イエスの問いに、盲人は、金銭ではなく「目が見えるようになりたい」と願いました。主イエスが弟子たちに求めたことは、彼らも謙虚に自らの心の闇に気づき、主によって目が開かれ、光の世界に導かれることでした。主イエスは「何を求めているのか分からない」彼らのために祈り、苦しみを負い、命を捧げられたのです。彼らの目は、主の復活と聖霊降臨を通して開かれ、生涯、十字架を負って主に従う者へと変えられたのです。

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