毎週の説教メッセージ

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説教:加藤 久幸 牧師

エフェソの信徒への手紙2:11-22

「こころの友」7月号の巻頭言に、古賀博牧師の「あなたも『地の塩』に」という文章があります。今日の説教とも関連しますので、是非手にとっていただきたい。

今日の聖書の13節と18節は似た言葉使いであり、今や神に近い・神に近づく民のことが語られています。そして、その間に挟まれた14-17節に、その民のことが語られています。そこには、衝撃的なことが宣べられています。キリストは、「神の」民の根拠としての「律法」を廃棄された、というのです。それと共に、「神の」民と「異邦人」の「隔ての壁」も取り壊された、というのです。この15節には「ご自分の肉において」という言葉ありますが、これは「十字架」のみならず、「イエス・キリストの歩みによって」と、受けとめるべきだと思います。こうして、「キリストは、双方をご自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し」た(15節)。「新しい人」については、「わたしたちの国籍は天に」(フィリピ3:20)ある「民」を、イメージしてもよいかもしれません。「平和の福音」に招かれた「新しい民」「神の民」はどう生きるのでしょうか。キリストによって「新しい人」とされる者は、今も「隔て」による不公正・抑圧・差別があるのであれば、そのことに立ち向かうのです。そして、「平和の福音」は、イエス・キリストに連なる者たちの、神と人に対する「誠実さ」によって確かめられ、伝えられ伝えていくのだと想います。

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