毎週の説教メッセージ

off 主に呼び出される

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説教:加藤 久幸 牧師

マタイによる福音書2:13-23

一年の始めの朝の礼拝に、「夜」の讃美歌と思われるかもしれません。今日示された聖書は、イエスの誕生を(旧約)聖書の成就として、物語っています。幸いにも、所沢みくに教会の「聖書を学び祈る会」では、今年度、出エジプト記を学んでいます。そこでは、出エジプトは、この世界の悪からの解放・救いという脈絡だけでなく、その出来事が神の新しい創造物語でもあると味わっています。今日の聖書は、その出エジプトや王国崩壊・捕囚からの帰還等も思い巡らしつつ、イエスの誕生は新しい「出エジプト」の始まりであり、この世界の新しい創造物語の始まりであると、告げていると想います。人間的に言えば誕生であるかもしれませんが、神の視点も踏まえると、イエスはこの暗い世界・厳しい現実のただ中に「呼び出された」のです。そして、この方の歩みは、「仕えられる」ためではなく、「仕える」ためでありました。神の主権と人間の自由という「謎・不思議」「協調」を損なうことなく、神と人のために自分の命を献げるために、召されて来られたのです。そのことを、讃美歌273番は歌っていると想います。世界の解放・新しい創造において、私たちも、「出エジプト」の旅の途上で、「荒野」を経験することでしょう。しかし、私たちは、先立つ主イエスを「私たちの助け」「希望」として、喜んで日々歩みます。「主に呼び出された」者として、2021年の歩みを始めていきましょう。

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