毎週の説教メッセージ

off キリストの召天

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説教:加藤 輝勢子 牧師

ルカによる福音書24:44-53

二人の弟子がエマオへ向かっている途中に旅人(イエス)に出会い、聖書の話を聞いて、宿屋に泊まろうとして、食事の席についた時、旅人がパンを取り、讃美の祈りを唱え、パンを裂いた時に、初めてイエスだと気が付きました。そこですぐにエルサレムに戻って、弟子たちに報告しているときに、イエスは弟子たちの真ん中に立って「あなたがたに平和があるように」と挨拶されました。弟子たちは恐れおののき、亡霊を見ているような感じだったので、イエスは手と足を見せ、また焼いた魚を一切れ食べました。弟子たちはイエス自身から復活のことを聞いていたし、今まさにそのことをみんなで話していたにもかかわらず、この事実に直面する用意、心構えが一切なかったのです。復活の証言の全体に貫かれているのは、弟子たちの側の驚き、恐れ、勘違い、疑い、不信、無理解であり、それをそのまま伝えている弟子たちの報告です。復活のイエスは「聖書に書いてあることはすべて実現する。…あなたたちがその証人となる」(46-48節)イエスの復活の事実に直面してなすすべがなかった弟子たちは、自分たちもまた、今やただ中の人であり、当事者そのものにさせられたのです。イエスの召天は別れではなく、思い出も希望も、確かな信仰への活力になったのです。私たちもイエスの言葉や働きを自分のこととして心に刻む歩みを今週もいたしましょう。

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