毎週の説教メッセージ

off 恐れるな、思い起こせ

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説教:加藤 久幸 牧師

イザヤ書51:1-11

51:1~52:12までは、第2イザヤが、それまでの預言を振り返り、要約している箇所とも言われています。そこには、「[わたし(主)に]聞け」という言葉が、4度語られます(51:1,4,7,21)。そして、この箇所には、「奮い立て、奮い立て」、「目覚めよ、目覚めよ」、「立ち去れ、立ち去れ」という、行動を促す2重の言葉が組み込まれていきます(51:9,17,52:1,11)。内容的には、先ず、神が救いの行動へと呼び出され、次に、神と同じように、人々が呼び出されるという展開を辿ります。

51:9-11節は不思議な箇所です。第2イザヤが、主が人々に手を差し伸べ、人々を呼び戻すことを諦めない方であることを、人々に思い起こさせます。そればかりか、彼は主に対して訴えているようにも想えます。カオス(混沌)の力を退けることによって世界を創造し(9)、隷属から人々を解放し(10)、そして今、捕囚の人々を贖いシオンへと出発させる用意をする(11)のは、あなたの力でしかない! 10節の「あなたではなかったのか」というのは、過去を思い起こしつつ、「今、あなたは どこにいるのか?」(主よ来てください)という訴え・確認であるかのようです。

教会の暦では、アドヴェントから、新しい時が始まります。この2年間、世界の人々は、コロナ感染拡大の影響を受け、様々な制約や捕らわれの中にありました。私たちも、主の言葉によって、新たにされつつ、歩み出していきましょう。

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