毎週の説教メッセージ

off 主において同じ思いを抱きなさい

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説教:加藤 久幸 牧師

フィリピ書4:1-3

パウロは、教会で読み上げられる手紙において、エポディアとシンティケという2人の女性の名前を挙げ、勧めています(2)。この2人の女性の動きと不和が、教会の交わりの一致に深刻な影響を与えたようです。ですから、パウロは、教会の問題として、教会で公に取りあげようとしているように想えます。それ故、パウロは、教会員に語りかけます。1節で、パウロにとって、現時点での信徒の意味は、「愛し、慕っている」存在であり、終わりの日における信徒の意味は、「喜びであり、冠である」存在であると、語り始めます。今の時も、「目標」(3:14)を迎える時も、共に「走る」(3:14)同労者なのです。そして、共に喜ぶ存在です。2節で、2人の女性に対し、「主において同じ思いを抱きなさい」と勧めます。それは、パウロを悩ませていた対立の問題(2:1-16)を振り返るかのようであり、同じような言葉が重なり出てきます。「あなたがたに幾らかでも、キリストによる励まし…があるのなら、同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください」(2:1-2)。さらに、2-3節で名前のあがる協力者はよくわかりませんが、いずれも「命の書に名を記され」「福音のためにわたし[パウロ]と共に戦っている」(3)人たちです。パウロは、信徒の動きや不和を教会の事柄として取り上げ、共有・協働することで解決を求め、教会の成長を願ったのです。

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