毎週の説教メッセージ

off 三十八年も病気で苦しんでいる

tokorozawa-mikuni to 未分類  

説教:加藤 久幸 牧師

ヨハネによる福音書5:1-18

38年間も苦しみの中にいる…。現代においても、災害、事故、戦争により、長い苦しみの中に置かれている人々がいます…。もちろん、今日の聖書にあるように、長期間の闘病者もいます…。私たちは、そのような現実が見えているにもかかわらず、長い間そのままにされているという現実の厳しさも感じるのではないでしょうか…。イエスは、「その人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるのを知って、『良くなりたいか』」(6)と、尋ねました。イエスが、彼の意志を確かめた後、「起き上がりなさい。床をかついで歩きなさい」(8)と、命じました。すると、「その人はすぐに良くなって、床をかついで歩き出した」(9)のです。その後、「この人は…自分をいやしたのはイエスだと、ユダヤ人たちに知らせた。そのために、ユダヤ人たちはイエスを迫害し始めた」(15-16)。しかし、イエスは「わたしの父は今もなお働いておられる。だから、わたしも働くのだ」(17)と語ったので、「ユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうとねらうようになった。イエスが 安息日を破るだけでなく、神を御自分の父と呼んで、ご自身を神と等しい者とされたからである」(18)と、福音書は伝えます。その点は聖書も慎重であると想いますが、今日の聖書は、人間、命に、まなざしを向けさせます。38年も病気で苦しんでいた人、その人へのイエスの関わりや語り方、その人に起こった波紋など。「神の救いなくば」「神が共にいます」と生きた、命の余韻が迫ってきます。

Comments are closed.