説教:加藤 輝勢子 牧師
使徒言行録21:37-22:21
パウロの異邦人伝道や異邦人教会の設立に対して、律法遵守をしていないと思っているエルサレム教会の指導者ヤコブから、請願を立てている4人と一緒に神殿で清め、その人たちの頭をそる費用を出すようにとの提案を受けました。しかし、パウロを知っている人たちの誤解から、パウロは境内から引きずり出され、殺されるところを千人隊長がやってきてパウロを保護しました。騒ぎの原因を尋ねても混乱状態にあり、らちが明かないので、パウロを兵営に連れていくことになりました。パウロは「ひと言お話してよいでしょうか」(37)といったので、千人隊長はギリシャ語を話せるパウロを最近反乱を起こしたエジプト人かと問い、パウロはユダヤ人ですと答えました。そして民衆の前でヘブライ(アラム)語で演説を始めた。自分の生まれのこと、ユダヤ人であること、ガマリエルのもとで先祖の律法について厳しく教育を受けて熱心に神に仕えたこと、キリスト者を迫害し男女問わず縛り上げ獄に投じたこと等、さらにダマスコに近づいた時のこと、神の声を聞いて、回心したこと、そして異邦人たちにイエス・キリストの福音を知らせる宣教者になったこと。それは「行け、わたしがあなたを遠く異邦人のために遣わすのだ」という主の言葉に従ったことだと話した。民衆は「こんな男は、地上から除いてしまえ。生かしてはおけない」(22)と叫びました。パウロが地の果てにまで福音を告げ知らせたので、私たちの教会の今日があります。

