毎週の説教メッセージ

off 約束を果たす日が来る

tokorozawa-mikuni to 未分類  

説教:加藤 久幸 牧師

エレミヤ書33:14-18

33:14-16は23:5-6と内容的にはほとんど同じです。違いを指摘すれば、安らかに住むところが「イスラエル」(23:6)→「エルサレム」(33:16)となったことでしょうか。この違い(16)と、その後の18-19節と併せ読む時、付加の背景や事情が推察されます。この営みを通し、私たちが聖書をどう読むか、旧約の預言をどう聞くかが、導かれるような気がいたします。今日の聖書は、「エルサレムは安らかに人の住まう都となる」(15)と告げ、「王座につく者」(17)も「祭司」(18)も「耐えることがな」く回復されると告げます。しかし、エレミヤは、すでに「神殿の破壊の可能性」(7:1:15)を警告しており、王権を維持することにも明確な非難をしていました(22:1-23:2)。つまり、エレミヤ書全体からすると、エレミヤは、イスラエルにとっての二つの制度、ダビデ王権も神殿礼拝も[必要]不可欠であるという考えを持っていなかったと言えるでしょう。従って、今日の16-18節は、本来のエレミヤの流れとは違う、後の明確な主張をもっていた人々の改変・付加と考えられます。私たちは、「見よ…恵みの約束を果たす日が来る」(14)という、エレミヤの預言にまなざしを向けたいと思います。破滅が避けられないとなった時、エレミヤはイスラエルの新しい出発に関する預言を語ります。過去、神が与えた「約束を果たす日が来る」(14)。預言を成就するべき者が興されます。そこに希望があります。

Comments are closed.