説教:加藤 久幸 牧師
ヨハネによる福音書14:1-14
心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい」(1)。これは「動揺する必要はない」という意味で、「希望によって生きなさい」と語っているのでしょう。なぜなら、イエスが取り計らう、未来は来ると、約束しているからです(3)。私たちが何気なく交わす言葉、例えば「天国で会いましょう」等は、信じている時は普通なのですが、「心を騒がせる」時は混乱してしまいます。その混乱は、イエスとトマスのやりとりにも(4-5)、イエスと弟子たちとの行き違いにも(7-8)顕わにされています。イエスは、「わたしが父の内におり、父がわたしの内におられると、わたしが言うのを信じなさい。もしそれを信じられないなら、業そのものによって信じなさい」(11)と語り、「わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。わたしが父のもとへ行くからである」(12)と示されました。イエスは、ゴール(目標)を知っており、私たちを「迎える」と約束してくださり、私たちは「目標」に向かっています。イエスは「わたしは道であり、真理であり、命である」(6)と示してくださいました。私たちは、イエスの道を行き、イエスが歩まれたように歩みます。その途上においても、神・イエス・聖霊が共におり、真理を知り、命を大事にします。また、途上には、様々なことがあり、歩み方も違い、歩めない時もあります…。それ故、「わたしの名によって願うことは、何でもかなえてあげよう」(13)と、寄り添ってくださっています。